大阪府衛生害虫検索システム

虫名
ヒメカツオブシムシ
説明

体長3.2〜4.8mm。長卵形で、黒〜黒褐色。背面は暗色毛〜黄色毛に覆われる。腹面は黄色毛に覆われ、斑紋はない。鞘翅末端会合部は丸まる。頭部中央に単眼がある。触角は♂では末端3節が太く、♀は棍棒状。
成熟幼虫は10mm前後。赤褐色で褐色の毛に覆われ、尾端には体長の半分くらいの長い毛束がある(若令幼虫では未発達)。尾突起はない。8回前後脱皮する。
年1〜2回発生だが、温度や食餌条件により6ヶ月から3年に及ぶ。卵は6〜18日でふかし、幼虫期間は2〜4ヶ月だが、栄養状態により1〜2回越冬をすることもある。
毛織物や干魚などの乾燥動物質だけでなく、穀類や菓子も食害する。ペットフードや乾燥肥料、ワックスと塵芥の溜まった寄せ木床の隙間などからも発生する。

【甲虫の幼虫】
潜り込んで生活しているものは薄色で細毛を疎らに装うものが多い。タマムシ型、コガネムシ型、ゾウムシ型などに分けることができる。コガネムシ型は頭部が大きく胸脚があり、【C】の字型である(タマムシ型は棒状)。ゾウムシ型は頭部が小さく脚がなく(肉肢となっている)、ウジムシ型で、ガの幼虫と間違いやすい。

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